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ゴルフ・ルールについては(財)日本ゴルフ協会発行の「ゴルフ規則」という小冊子が有り、ゴルフ用品ショップ等で市販されています。又、(財)日本ゴルフ協会のホームページにもルール関係が豊富に掲載されていますのでご参照ください。


尚、(財)日本ゴルフ協会(JGA)のホームページにルール関係のコンテンツとして以下が有ります。

ゴルフ規則

  • 市販小冊子の全文掲載。

ルール裁定集

  • JGA発行の裁定集(B5版、約500頁)全文掲載。
  • JGA直販(96年版:4千円)で購入出来る裁定集。
  • ルールの正確な理解は誤解釈が散見される解説本等より裁定集の方が良く理解出来る。

図説ゴルフルール

  • 文字のみの「ゴルフ規則」条文の文章では解りずらい点の図による解説。

ハンディキャップ

  • JGAハンデキャップの趣旨、計算方法、HDCP変動、有効期限等詳しく解説。

リンク集

  • R&A、USGA等海外公式サイトへのリンク充実

お断わり:以下の記載内容は引用部分を除きJGA公認では有りません。私見とご理解ください。

ゴルフルールもシンプルに! ルールの意味の理解を!

  • 基本は「有るがまま」のプレー
  • 人工の障害物等により無罰で救済受ける場合は「ニアレストポイント」の理解重要
  • 打てないようなら1罰打払い「アンプレアブル」処理が最もシンプル
  • 救済を受ける場合の「二アレストポイント」と処置について'05/08/13 Update
  • 二アレストポイントは1ヶ所しかない。文字通りボールが止まっている現位置に対して救済を受ける最も近いボール位置(クラブヘッド位置)である。スタンスがとれる位置ではない。(裁定25-1b/2にニアレストポイントの図解有り)
  • カート道、排水溝、樹木の添え木、修理地、カジュアルウォータ等から救済を受ける場合は現ボール位置からホールに近づかず、障害物をさけてアドレスが取れ、現ボール位置に最も近いボール位置(使用クラブでアドレスしたクラブヘッドの位置)が二アレストポイントとなる。
  • このニアレストポイントはスルーザグリーンにある場合、ラフ、フェアウェー、ブッシュ、傾斜大小等ライに関係なく決定される。バンカー内にボールが有る場合のニアレストポイントはバンカー内に限定して適用される。
  • この二アレストポイントから1クラブレングス以内にドロップ。ドロップ出来るのはプレーヤ本人と規定されている。尚、拾い上げたボールは拭くことが出来る。
  • この時、落下点から2クラブレングス以上転がっていって止まった場合や以下の(a)(b)(c)の地点よりもホールに近い所に転がっていって止まった場合は再ドロップ(正式には「規則20-2 c.再ドロップを要する場合」参照)。2度ドロップしても同じなら2度目のドロップ時の落下点にプレーヤ本人がプレース。
     (a) 元の位置かその推定位置。
     (b) ニヤレストポイントや、最大限の救済を受けられる最も近い箇所。
     (c) 初めの球がウォーターハザードやラテラル・ウォーターハザードの限界を最後に横切った地点。

間違いやすい例はアスファルトカート道上に止まったボールに対して救済を受ける場合がある。この場合、誤解の多いのがカート道の左半分範囲にボールが止まっていれば救済はカート道左側、右半分範囲にボールが止まっていれば救済はカート道右側と考えること。正解はカート道の道幅によって二アレストポイントが異なってくるので注意を要する。

  • アンプレアブル処置(ストローク数+1罰打)'01/05/06 Update

ウォーターハザード内を除きコース上のどこでもプレーヤ自身はアンプレアブル宣言する事が出来る。以下の3ケースの何れか1つを任意選択出来る。

1:元の位置から打ち直し

2:現位置からホールに近づかず2クラブレングス以内にドロップ

3:現位置とホールを結ぶ後方線上の任意地点にドロップ

上記1の処置をとる場合は球を捜さなくても宣言できる(裁定28/1)。バンカー内で上記2,3の処置をとる場合はバンカー内に限る。

  • 疑わしきは暫定球

OB、ロストボールの可能性の場合は暫定球処理。但し、むやみに使うべきでないのは言うまでも無いが。OB、ロストボール等になったような「救済」に伴う罰打は1罰打。OBは2罰打では無い。インプレーのストローク数(第1打+打ち直し第2打=2打)に1罰打を加える。

暫定球が最初のボール位置よりホールから遠くにあれば暫定球をさらに打って前進することが出来る。最初のボールがセーフであればそのボールでプレーし、今までの全ての暫定球のストローク数はカウントされない。プレーの進行面から必要処理だが暫定球が最初のボールよりホールに近い地点にありその暫定球を打ってしまった場合はこの球がインプレーの球となるので注意を要する。

お断わり:以下の記載内容は引用部分を除きJGA公認では有りません。私見とご理解ください。

  • 公正の理念'01/05/04 New!

1条4項に「規則に関する争点について適用できる規則がないときは、公正の理念に従って裁定しなければならない。」と規定している。公正の理念はゴルフ・ルールの原点である。この裁定例は以下。以下の事例5の裁定は意外とファジーな裁定例と思うがこのように使われる場合有り。

2001年裁定集より引用
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27/11 初めの球と暫定球との確認ができない場合

プレーヤーがティインググラウンドから暫定球をプレーしたところ、初めの球と同じような場所に球が飛んだ。ところが2つの球とも同一のマークで、プレーヤーはどちらが初めの球か確認できなかった。以下はそのような事態が発生したいくつかの事例について公正の理念に従った(規則1-4)裁定を示すものである。

事例1: 1つの球はウォーターハザード内で見つかったが、他の1つはどこにも見つからなかった場合
裁 定: 見つかった球を暫定球とみなして処置しなければならない。
 
事例2: 両球ともウォーターハザード内で見つかった場合
裁 定: プレーヤーはティインググラウンドに戻って別の球をプレーしなければならない。この場合、プレーイング3とする。
 
事例3: 1つの球はウォーターハザード内で、他の1つはラフの中で見つかった場合
裁 定: プレーヤーはティインググラウンドに戻って別 の球をプレーしなければならない。この場合、プレーイング3とする。
 
事例4: 1つの球はインバウンズで見つかったが、他の1つは紛失またはアウトオブバウンズであった場合
裁 定: インバウンズの球を暫定球とみなして処置しなければならない。

事例5: 両球ともインバウンズで見つかり
@両球ともプレー可能な場合
A1つはプレー可能であるが、他はプレー不可能な場合
B両球ともプレー不可能の場合
裁 定: 両球とも紛失球とするとの意見もあるが、両球とも見つかっており、ただプレーヤーがどちらの球が初めの球で、どちらの球が暫定球かが分からないという状況のときに、プレーヤーにティインググラウンドへ戻って5打目をプレーさせることは公正とは思われない。したがって、プレーヤーはどちらかの球を選んでそれを暫定球として扱う一方、もう1つの球は放棄しなければならない。

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これに対しプレーヤA及びBが同じ銘柄、番号のボールを各々使い、同じような場所に打った場合、プレーヤのボールの判別がつかない時は両球とも紛失球となる(裁定27/10)。この場合は元の場所に戻ってプレイング3として打ち直しとなる。裁定27/11事例5は正球でなく暫定球として扱う事での裁定と思われる。

  • OBでの前進4打、隣のホールに打てば1ペナなどはJGAルールに無し'01/05/04 New!

JGAルールにはローカルルールの規定化可能としているが上記のようなストロークの連続性?を保たないプレーは認めていない。この規定を決めているコースが多いがJGAルールに則った「倶楽部競技」では適用されない。  

  • 規則に基づき拾い上げた球を拭くことが出来ないケース'01/05/06 New!

以下の場合は球を拭くことが出来ない。拭いた場合は1罰打加えなければならない。
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 2001年JGA規則21条より引用
 a.プレーに適さない球であるかどうかを見定めるため(規則5−3)。
 b.球を確かめるため。ただし、この場合には、確かめるために必要な
   限度で球をふくことができる
 c.プレーの妨げや援助になるため、球を拾い上げたとき
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特にb、cは有りえるケース故、注意を要する。
尚、その他の場合はグリーン上、その他の場所でも拾い上げた球をふくことができる。 

  • グリーン上のマークについて'01/05/04 New!

質問

ショートホールのバンカーよりオンさせたがバンカーを均す為に自分のキャデイにボールのマークを頼んだら同伴競技者よりクレームがつき自分でマークしないとぺナルティーとなると言われたが違反となるか。

回答

結論・・違反ではない。プレーヤーの認めた者が拾い上げることができる。

解説

本件、R&A、USGA合同裁定集に以下の記述があります。
2001年裁定集より引用
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20-1/0.5
球の拾い上げは、プレーヤー自身が行わなければならないか

質問: 規則20-1は、規則に基づいて拾い上げる球はプレーヤー、パートナーまたはプレーヤーの認めた者がこれを拾い上げることができると規定している。他方、規則24-2b(i)や規則25-1b(i)などでは、プレーヤーがその球を拾い上げなければならないと規定しているが、規則20-1はプレーヤー自身が球を拾い上げなければならない旨をほのめかしている他の規則に優先するか。

回答: 優先する。(1990年追加)

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上記回答では「優先する」と有ります。
「規則20-1は、規則に基づいて拾い上げる球はプレーヤー、パートナーまたはプレーヤーの認めた者がこれを拾い上げることができると規定している」
訳でプレーヤ本人以外でも「プレーヤーの認めた者」が球をマーク、拾い上げが可能です。但し、この場合「プレーヤーの認めた者」が仮に違反行為(例えば、マーク位置を間違えた場合など)をした場合はプレーヤに全責任(ペナルティ)が発生します。

この「責任」関連から疑義が生じないよう、プレーヤ本人がマーク、拾い上げを行う慣例が出来上がったものと推定します。プロのトーナメントでもプレーヤ本人が行っているはずですし、一般アマチュアでもJGAルールに則った倶楽部競技などでもプレーヤ本人の場合が殆どです。これらの事から今回の同伴競技者がルールと誤解し指摘されたものと思われます。

お断わり:以下の記載内容は引用部分を除きJGA公認では有りません。私見とご理解ください。

ルールに関する疑問点、不明点はJGAに文書郵送にて問い合わせ(無料、回答用返信封筒も不要)できます。

例えばJGAに質問して判った事で以下のようなことが有ります。

  • JGAルール(ローカルルールの条文あり)以外の前進4打等のローカルルールでのプレー、スコアは認められていない。(プレーがゴルフ規則に基づいて行われたものでない場合には、日本ゴルフ協会規則委員会は規則34−3により、いかなる質疑にも裁定を与えないという立場。)
  • プレーヤの意識、意図に関するルール

ゴルフ規則4−3 異質物より引用:
球の動きに影響を与える目的をもって、いかなる異質物もクラブフェースに付けてはならない。 罰則:競技失格

この場合の「球の動きに影響を与える」物理的効果の有り無しは無関係に、「目的をもって」なす行為そのものを禁止しているものです。例えば、飛ばす目的で唾とかワックス等をフェースに付けると違反、汚れ落としの為なら無違反となります。

他にも

1996年版ゴルフ規則裁定集より引用:
質問:ボールウォーマーやハンドウォーマーなどで意図的にラウンド中に暖めた球を使用することは、規則第14条第3項の違反となるか。
回答:違反となる。

暖まった温度が0.01℃であろうと10℃であろうと物理的意味とは無関係にプレーヤに「意図」が有ったか、無かったかで一義的に違反かどうかが決まります。意図的でなければ、例えば、冬場に体(手)の暖をとる為、「使い捨てカイロ」使用時、「使い捨てカイロ」と予備球を同じズボンのポケットに入れ、OB等で結果として暖まってしまった予備球を使っても違反にはなりません。このようにプレーヤの「意図的に」という意識に関する規定が実に多いものです。

'01/05/07 New!

  • JGA・HDCP概要
    • 最新の20ラウンド分により計算する。よってHDCP値は上下に変動する。
    • コースレートを持つコースでの全てのスコアカードにより計算。
    • 有効期限は発効日より6ヶ月を推奨している。
  • 計算方法

1)ストロークコントロールを行いグロス値を補正

  • コントロール方法

HDCPプラス〜0 すべてのホールでダボ以上はボギーとして扱う。
HDCP1〜18 ダボ以上はダボと扱う。ダボの数はHDCPの数値まで認められる。それ以上はボギーとして扱う。
HDCP19〜36 自己のHDCPから18を引いた数と同数のホールまではトリプルを限度とし、残りのホールではダボを限度とする。
HDCP37〜40 自己のHDCPから36を引いた数と同数のホールまでは4Thを限度とし、残りのホールではトリプルを限度とする。

例:HDCP1〜18のコントロール例

トリプル2回、4Th1回叩いた場合はダボ3回として扱う為ストロークコントロール=4。実際のグロスが88だった場合はストロークコントロール後グロスは88−4=84となる。

(2)ハンディキャップディファレンシャル

ハンディキャップディファレンシャルZは

Z=X−Y

ここでX=ストロークコントロール後グロス。
Y=コースレート(ティ別、グリーン別のコースレートが設定されている為、プレーしたティ、グリーンのコースレート使用)

コースレート例
  バック レギュラー フロント
コーライ 71・9 68・9 66・9
ベント 70・1 67・1 65・1

  (3)HDCP値

上記ハンディキャップディファレンシャルZの20ラウンド分上位10ラウンド分(良いスコア)の平均値に0.96を乗じた数値の小数点を四捨五入した整数値がHDCPとなる。


(4)初めてJGA・HDCPを取得する場合

先ずHDCP40としてストロークコントロールを行い仮のHDCPを算定しその仮のHDCPに基づいて改めてストロークコントロールを行い算定する。即ち収束計算する。

上記により非公式ではあるがJGA・HDCP方式によるHDCPを計算できる。正確には各コースのティ別、グリーン別のコースレートが必要であるが概略値のHDCPでよければコースレートを68前後(一般的なPar72のコースでレギュラーティ使用時)と仮定して推定できる。自分の実力把握に有効かもしれない。

  • JGA方式HDCP計算例

JGA方式HDCP計算の具体例

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